住宅ローン特約の期限を過ぎたらどうなる?審査結果が出ない場合の注意点

契約

住宅ローンの審査結果が出ないまま特約の期限を過ぎると、住宅ローン特約による契約解除ができなくなる場合があります。

審査中だからといって、自動的に期限が延長されるわけではありません。

期限までに融資承認が得られない見込みであれば、早めに不動産会社へ相談し、売主・買主双方の合意によって期限を延長するなどの対応が必要です。

■住宅ローン特約の期限を過ぎるとどうなる?

住宅ローン特約には、一般的に次のような期日が定められています。

・融資承認取得期日
 住宅ローンの承認を得る期限

・融資利用の特約による契約解除期日
 特約に基づいて契約を解除できる期限

この2つは別の日付になっている場合があります。

例えば、融資承認取得期日までに本審査の結果が出なくても、契約解除期日までに解除の意思表示をすれば、住宅ローン特約による解除が認められる場合があります。

一方、買主が解除を申し出る必要のある契約では、解除期日を過ぎてから不承認となっても、原則として住宅ローン特約による解除はできません。

ただし、契約書によっては、期限までに融資承認が得られなければ自動的に解除される取り決めもあります。

そのため、まずは売買契約書の住宅ローン特約の内容を確認することが重要です。

ちなみに住宅ローン特約(資利用の特約による契約解除期日)を甘くみているととんでもないことになる可能性があります。現在一般的な店舗型金融機関でしたら本審査から10営業日ほどで承認結果が出る可能性が高いです(年末や連休が重なると異なることもあります)

10営業日もあればなんとかなるとぎりぎりに本審査に行こうとすると、書類が不足していたり、団体信用保険の申し込み内容が不足、コロナやインフルエンザ、不幸などがありどうしても延期にするしかない場合が起きた時は自己都合とみなされて、ローン特約期日以降に本審査が否認となった場合、違約金解約となり数十万~数百万の違約金が必要になる可能性もあります。

早めの対応をお勧めいたします。

■審査結果が期限までに出ない場合はどうする?

1. 金融機関に審査状況を確認する

まずは金融機関に、本審査がどこまで進んでいるか、いつ頃結果が出る見込みなのか確認しましょう。

追加書類の提出が必要な場合は、速やかに対応することが大切です。

売買契約を行う際に、住宅ローン特約、手付金、残代金支払最終日の予定をたてて契約書を作成します。その時点では金融機関の承認期間や本審査に行くタイミング、お仕事で出張が続いてないか?を事前に確認が必要です。

2. 不動産会社に早めに相談する

期限までに審査結果が出ない可能性がある場合は、不動産会社に状況を伝えましょう。

特に、融資承認取得期日だけでなく、住宅ローン特約による契約解除期日も確認する必要があります。

売主さまへの承諾も必要になります。不動産会社に変更できる権限があるわけでもないです。こういったこともありますので不動産会社さまや売主さまとは良好な関係性を保つべきです。

自分の得することばかりをお勧めようとすると、何か自分のお願いをしようとしても協議してくれないこともあります。

3. 売主と期限延長を協議する

審査の継続を希望する場合は、売主・買主双方の合意によって期限を延長する方法があります。

【確認する期日】

・融資承認取得期日
・住宅ローン特約による契約解除期日
・残代金決済・引渡し期日

変更する場合は、合意内容を覚書などの書面に残しておくと安心です。

なお、決済日を延長しただけでは、住宅ローン特約の期限まで自動的に延長されるわけではありません。

それぞれの期日を明確にしておくことが重要です。

■期限を過ぎて住宅ローンが否決された場合の注意点

住宅ローン特約による解除ができなくなった後に融資が否決された場合でも、売買契約が自動的になくなるとは限りません。

買主が残代金を支払えなければ、契約上の債務不履行となり、契約解除や違約金の問題が生じる可能性があります。

また、住宅ローン特約の期限が過ぎているからといって、手付金を放棄すれば必ず解除できるわけでもありません。

手付解除には、別途定められた期限や条件があるためです。

そのため、住宅ローンの審査結果が出ていない場合は、期限を過ぎる前に対応することが重要です。

■よくある質問(Q&A)

Q1. 住宅ローンの本審査中でも、特約の期限は過ぎますか?

はい。審査中であっても、契約書に定められた期限は到来します。審査が続いていることを理由に、自動的に延長されるわけではありません。

Q2. 仮審査に通っていれば、住宅ローン特約は使えませんか?

いいえ。仮審査の承認と本審査の正式承認は異なります。契約書に定められた条件を満たしていれば、特約による解除が認められる場合があります。

Q3. 住宅ローン特約の期限は延長できますか?

はい。売主・買主双方が合意すれば延長できます。ただし、売主に延長を承諾する義務があるわけではありません。

Q4. 決済日を延長すれば、住宅ローン特約の期限も延長されますか?

いいえ。決済日の延長だけでは、住宅ローン特約の期限も延長されたことにはなりません。別途、明確に合意する必要があります。

■まとめ

住宅ローンの審査結果が出ないまま特約の期限を過ぎると、住宅ローン特約による解除ができなくなる場合があります。

期限が近づいても審査結果が出ない場合は、金融機関に状況を確認し、不動産会社を通じて早めに売主と協議しましょう。

特に重要なのは、融資承認取得期日と契約解除期日を区別し、必要な場合は期限が過ぎる前に延長の合意をすることです。

住宅ローン特約の基本的な仕組みについては、住宅ローン特約とは?本審査に落ちた場合の契約解除と注意点も参考にしてください。

また、審査に故意に落ちた場合の取扱いについては、住宅ローン特約でわざと審査に落ちたら解除できる?で解説しています。

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